こんにちは!
「公務員のライフハック」運営者のクロです。
この春から公務員として働きはじめた皆さん、おめでとうございます!
初任給が入り、社会人として新たな生活をスタートさせた今、少しずつお金の管理や将来の備えについても考え始める時期かと思います。
そのような中、もう少しすればおそらく皆さんの職場にも保険外交員がやってくると思います。
このことについては、以下の記事でもお話ししてます。
【新規採用職員必見】高額療養費・一部負担金返戻金とは?民間保険は必要?
皆さんは保険についてどこまでご存じでしょうか?
少なくとも私が新採のときは保険について全くの無知でしたし、職場にやってきた保険外交員の言われるがまま医療保険等の契約していましたし、加えて別の保険会社で内容が重複した契約をしてしまったりなど、保険会社にとっていい“カモ”でした。
このような経験をしないためには、保険について知ることはもちろんですが、今回は医療保険をテーマに“保険を運営している組織”を中心に説明したいと思います。
保険を運営している組織についてしれば、公務員にとってメリットがある保険会社はどこかがよくわかるので、是非最後まで読んでくださいね!
1. 保険の会社の種類は3つ!
一口に「保険」といっても、運営している組織の形態によって、大きく次の3種類に分かれます。
(1)株式会社
まず一つ目は「株式会社」です。
アフラック、メットライフ、東京海上日動などが代表的ですね。
- メリット:商品ラインナップが豊富。広告や営業力が強く、最新のサービスも多い。
- デメリット:営利目的なので保険料が高めになりがち。宣伝・広告費が保険料に含まれる。
株式投資をしている方は、ピンときたでのはないでしょうか。
そうです、「株式会社」なので、利益を出して株主に還元します。
個人的な考えは、
- 株式会社の利益の元となるのが主に契約者が払う保険料、利益の還元先は株を保有している株主
- 全国に広く認知されるよう、費用をかけてCM等の広告を出す
このことだけでも、特殊な事情等がない限り、契約者にとってのコストパフォーマンスは悪い、と感じます。
(2)相互会社
二つ目は「相互会社」です。
日本生命や明治安田生命などが代表的です。
加入者が“出資者兼契約者”のような立場になります。
- メリット:利益の一部が配当金として戻る場合もある。長期契約に強みがあるものもある。
- デメリット:商品改定のスピードが株式会社に比べ遅い傾向。配当があっても少額な場合がある。
個人的な考えは、株式会社に比べて利益還元あるという部分についてはいいが、これまでの私の経験では、共済と比べると保険料は高いことが多い、と感じます。
(3)共済(協同組合)
三つ目は「共済」です。
JA共済、全労済、じちろう共済などが代表的です。
組合員同士の助け合いを基本としています。
- メリット:非営利、保障内容がシンプルで保険料が安い傾向。割戻金があったりする。
- デメリット:加入条件が限られる場合がある。特別な保障には弱い傾向。
個人的には、「コスパで選ぶなら共済!」という感じです。
非営利のため、保険料は安い。その上、運営コストを引いた後に余剰金が出た場合、割戻金としてお金が返ってくる場合があります。
これまでの私の経験では、毎年割戻金が発生し、金額は保険料一ヶ月分になるかならないかぐらいでした。
ただ、保障内容がシンプルな分、個人の特殊な要因等には対応しきれない可能性もあることに注意が必要です。
2. 公務員だけが入れる“じちろう共済”とは?
「じちろう共済」とは、自治労(全日本自治団体労働組合)が運営する共済制度で、公務員向けに設計された保険です。
つまり、【公務員のために作られた医療保険】なんです。
じちろう共済の医療保障は、公務員の福利厚生制度に基づき設計された内容とされています。
また、加入対象が「公務員」と決まっているため、株式会社や相互会社と異なりCWなどで全国に認知される必要がなく、広告に費用があまりかかりません。
だからこそ、無駄なく、コストパフォーマンスに優れています。
3. 公務員はそもそも医療費が安く済む!
保険に入る前に知っておいてほしいのが、公務員にはすでに医療費のセーフティネットが用意されているということ。
それが【一部負担金返戻金】です。
このことについては,以下の記事で紹介しています。
【新規採用職員必見】高額療養費・一部負担金返戻金とは?民間保険は必要?
🔹 一部負担金返戻金って?
たとえばあなたが入院して医療費が5万円かかったとします。
すると、一部負担金返戻金により自己負担は25,000円程度となり、それ以上の負担額については還付されることになります。
※詳しくはご自身の所属する共済組合のサイトをご確認ください。
👉 参考:地方職員共済組合|医療費が高額になったとき
これだけ手厚い保障があるのですから、
「月々1万円以上も払って、民間の医療保険に入る必要って本当にあるの?」
と疑問に感じませんか?
4. 保険は必要最低限でいい!それ以上はいらない!
今回、私が声を大にして伝えたいのが
保険は必要最低限でいい!それ以上はいらない!
です。
人によっては、
- もしもの費用がいくらかわからないから、念のため手厚い保障にしておきたい
- 貯蓄型だから保険料は無駄にならない
- 掛け捨てはもったいない
などの意見があると思います。
個人的には、
- 高額療養費や一部負担金返戻金などの保障制度
- 医療保険の対象外(先進医療、差額ベット代等)の費用
- 資産運用の方法
- 投資信託等の運用会社に対するコスト
などについて知れば、解決すると考えます。
また、ここらあたりのことについては、YouTubeにて両学長 リベラルアーツ大学がいろいろと動画を出しています。
見たことない方、参考になる動画が多いので、是非見てみてください!
5. まとめ
✅ 今日のポイント
- 保険は「株式会社・相互会社・共済」の3種類がある
- 共済は非営利だからコスパが良い
- 公務員には高額療養費制度+一部負担金返戻金がある
- じちろう共済は、公務員のために設計されている
- 保険は必要最低限でいい
特別な事情(持病、家族の事情など)がある場合には追加の民間保険が必要なこともありますが、多くの公務員にとっては、じちろう共済の医療保障で“ちょうどいい”でしょう。
必要以上の保険にお金をかけるより、自己研鑽や投資など、いいお金の使い方を心がけましょう!
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